日本医療政策機構(HGPI) 冊子デザイン
日本医療政策機構(HGPI: Health and Global Policy Institute)様の冊子デザインを担当させていただきました。
冊子タイトルは、「保健医療分野における気候変動国家戦略~気候変動に強く、脱炭素へ転換する保健医療システムの構築に向けた提言書~」。日本語版と英語版があり、冊子とPDF(HGPIさんのWebサイトで閲覧・ダウンロード可能)で公開されています。
60ページにもわたるその内容は、「日本の保健医療システムが気候変動に対して強靭さを高め、脱炭素に転換し、持続可能性を高めるための具体的な施策を示す(HGPIのWebサイトより)」というもの。デザイン前に拝読しましたが、保健医療と地球環境の相互依存的な関係性が理解でき、プラネタリーヘルス領域の政策の進展を強く提言するHGPIの活動の重要性を強く感じるものでした。
一般的に、報告書のような長文の読み物は、それを読み慣れていない人にとって、途中で読み飽きてしまったり、内容がなかなか頭に入ってこなかったりします。これを解決するのが、エディトリアルデザインの役目です。
本文は、横組1行の文字数を20〜30字に。行間をゆったり設定し、目のチラつきなく読みやすいように組む。
章の切り替わりは、章タイトルページを大胆に設け、読者が頭の中を整理したり一息つくタイミングを提案する。
図版や挿絵で文章を補足するとともに、デザインのリズムをつける。
読みやすさと理解しやすさに留意しながら、HGPIさんと何度もやり取りを重ねてデザインに取り組んだ本冊子です。私のように医療の世界にいない人でも、プラネタリーヘルスの概念を理解し、地球環境におけるグローバルな情報を知ることができるので、できるだけ多くの方に、ご覧いただけると嬉しいです。
「保健医療分野における気候変動国家戦略~気候変動に強く、脱炭素へ転換する保健医療システムの構築に向けた提言書~」内容説明とPDF閲覧(ダウンロード可能)は下記URLへ
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