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2024年、能登半島の4月

先日、東日本大震災や熊本地震の復興に携わってきた友人が、能登半島視察のために石川県に来てくれました。彼女の誘いで、何人かの方々と車で能登に連れて行ってもらい、私もこの目で被災地の姿を見ました。





メディアで取り上げられているそのままの光景です。人がほとんどおらず、大火災で焼け落ちた建物や車があり、そこをみんなでトボトボと歩きました。


そこかしこに、ポツリぽつりと花が手向けられていました。確かにここで生活を営んでいた人達がいたこと、復興という言葉に気持ちがなかなか追いつくはずもない無念さと悲しみが増すばかりの思いを、その花が無言で教えてくれました。




私は、無意識に人の気配を探していました。

1軒だけ、火災地域から少し離れた場所で、炊き出しをしながらお饅頭を販売しているお店がありました。見つけた時うれしくて後で買って帰ろうと思ったのですが、残念ながら、私が買いに行った時には売り切れで閉店していました。良かった、売り切れたんだ。


小さくても、人の営みがある。そのことが他の人の心を温かくする。

よくよく目を凝らし、耳をすまし、この能登の被災地に温かさが消えていないことを、唯一の宝物みたいに心にしまって、輪島を後にしました。


また、行こうと思います。

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