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そのメッセージは、誰に届けたいですか?


2枚の画像は、どちらも、いつもお世話になっている大阪・靭公園近くのヨガ&ピラティススタジオ「ルピナス」さんのフライヤーです。

同じ時期、同じキャンペーンを打ち出すにしても、デザインの方向性は違いました。「届けたい人」が違うからです。

戦士のポーズをとる女性一人の画像の方は、キレイになりたくて何かを始めたいと思っている女性へ。

木のポーズを老若男女みんなで楽しんでいる画像の方は、アクティブシニアの方へ。

文字の大きさ、キャッチコピー、情報量など、届けたい相手のことを想像すれば、それらが違ってくるのは必然ですよね。けれども、スタジオのイメージは統一したい。そこは使用色のバランスでコントロールする。

そういったことを、クライアントさまと一緒に話しながら作ります。この過程はとても楽しいです。モノづくりそのものですから。

ところが、一番重要なのは、その後。出来上がったフライヤーは、果たして本当に、届けたい人のところに届いたかな? そして、その人は何を感じたかな? そこです。

納品はゴールではなく、スタート。正直に言えば、クライアントさまの満足度より、その先、受け取った相手の感情や行動の方に、私の関心は集中します。届けたい相手とのコミュニケーションが、良好であったかどうか。それが完了して、はじめてデザインだと思います。

決してクライアントさまの感性を軽視しているわけではなく、せっかく費用をかけて作るフライヤーが、その効果をクライアントさまに感じてもらえるモノにしたい、ということなのです。

クライアントさまと、フライヤーを手にした人が、心地よく繋がってはじめて、デザインしてよかったなぁという喜びに変わるのです。

デザイナーに仕事を頼むときは「カッコよく、おしゃれにしてほしい」とリクエストするだけでは、もったいないです。大事なのは「誰に、何を届けたいか」です。カッコよく、おしゃれでなくても、届けたい人にしっかり届く手法を提案するデザイナーならば、それは信頼に足るパートナーになると思います。

associepdも、そうありたいと思っています。

ヨガ&ピラティスのスタジオ  ルピナス


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